諸注意、心得
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・・・・・・作業上の注意・・・・・・
作業場では普段以上に自分の行動に注意しないと大怪我をします。慎重に作業をしましょう。 |
- 作業中によそ見をしない、ながら仕事をしない
- これは安全作業のためには当たり前のことです。また、当然のことですが、よそ見やお喋りをしないで作業に集中した方が効率が上がり、作業の熟練も早くなります。基本的に、作業場では作業に関することと急を要する時以外に口をきくべきではないと考えましょう。どうしても必要なときには作業を中断し(させ)ましょう。
特に、工作機械を動かしているときは絶対に話をしてはいけません。やむを得ないときは、機械を止め(させ)ましょう。その場合、必ず刃物を加工物と離してから止めてください。
そもそも、加工中の工作機械を止めるのは危険な上、製品の出来上がりも悪くなるものです。ですから、本当に話しかけなければいけないか、よく考えましょう。
いずれにしても、作業をしている人は気がそぞろになりがちです。できるだけ邪魔をしないようにしましょう。
- 周りの状況にも注意を払う
- 上の注意と両立するのは非常に努力がいりますが、作業だけに集中しすぎて周りが見えなくなると、状況の変化に対応できなくなります。
また、あまり気を張りつめすぎると緊張が解けた瞬間に大きなけがをすることがあります。ある程度リラックスすることも必要です。
- 作業を怖がらない
- びくびくしすぎるとミスを誘発することもあります。また何かあったときパニックになり、適切な対応がとれなくなる可能性もあります。大胆かつ慎重に、を心がけましょう。
- 作業に適した服装をする
- 髪の長い人は帽子をかぶるか、まとめておきましょう。また、工作機械での作業中に手袋は厳禁です。巻き込まれる危険があります。袖の長い服も危険なので、作業着を着るか、まくりましょう。大型工作機械を使うときは、必ず作業着を着てください。
袖無しの服、半ズボン、ハーフパンツ、サンダルは禁止です。作業場に入ってもいけません。
切り子の飛ぶ作業をするときは、必要に応じてゴーグル等をしましょう。また、カーボン製の竿などを切るときは、切り粉を吸い込むと肺を傷つける恐れがあります。できればマスクを着けましょう。
- 道具を大切にする
- ロボ研で使用している工具には精度を要するものがあります。そういう工具を落としたりすると精度が狂ってしまうので大切に扱いましょう。工具は高価なものが多いです。
- 機械使用前後の安全確認はしっかりする
- ボール盤、旋盤での、チャックハンドルの外し忘れに気をつけましょう。気づかず回転させると吹っ飛んで周りにまで危険が及びます。手を挟んで骨折をすることもあります。
- 工作機械の稼働中は絶対に気を緩めない
- 工作機械は人体よりも丈夫な金属を加工するための道具です。当然、人体を切ったり、削ったり、穴をあけたり、もぎ取ったりできるだけのパワーを持っています。おまけにご家庭で使用することを目的としていないため、あんまり安全に作られていません。油断すると一瞬の間に一生ものの怪我をしてしまう危険があるので、稼働中の機械からは絶対に離れないでください。
慣れないうちは先輩の監督の下使用してください。先輩には初心者を監督する義務があります。遠慮無く頼みましょう。
- 掃除は入念に
- 加工中に出た切り屑は作業が終わるごとに床に払い落とし最後にほうきで掃き集めるようにします。そうすると機械や万力の掃除が楽になります。
旋盤の場合は、使用後すぐに切り子を片づけるようにしましょう。そうしないと、他の材料を切削した際に切り子が混ざってしまい、掃除が面倒になります。連続使用中でも、切削材料を替えるごとに片づけましょう。
金属屑は金属の種類ごとに集め、所定の場所に分別して捨てます。絶対に捨てる場所を間違えたり違うものを混ぜたりしないでください。学校全体のルールでもあります。
また、金属屑を燃えないゴミとして捨てるとゴミ袋ごと返却され、分別し直す羽目になります。
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・・・・・・その他注意事項・・・・・・
作業場にいるとき以外にも、気をつけなければいけないことがあります。24時間ロボ研のことだけを考えているわけにはいきませんが、頭の隅に置いておきましょう。 |
- 兼部はしない
- ロボット研究同好会の活動は、全部活、同好会、愛好会の中で1.2を争う忙しさです。他の部活、同好会、学友会、委員会etc.をロボコンと両立させることは不可能でしょう。ロボットの改良に終わりはありませんから、他の課外活動に当てる時間が「空く」はずは無いのです。
バイト、塾も同じです。「家庭の事情が苦しくて」とか「このままだと進級できない」という場合はやむを得ませんが、その場合は来られる時間に他の部員以上に働く覚悟をしてください。
- 経験を軽視しない
- 何事も経験が物を言います。最初は何かを行うとき自分より経験のある人にアドバイスを受けましょう。そうやって自分の経験を増やしていくことがロボコンを楽しむ秘訣です。
但し、以前にできないと思われていたことでも、工夫をすればうまくいくこともあります。自信があるのなら、新境地に挑んでみる姿勢も大切です。
でも、危険なことはやめましょう。
- 一つの話題に集中しすぎない
- ロボ研の中にいろいろ話題を持ち込むのはかまいませんが、その話題に夢中になって本来の活動がおろそかにならないようにしましょう。また、作業場に入る前に払い落としましょう。
- ロボ研、学校のルールを守る
- 掃除や機械の使用に関する規則は守りましょう。また、ロボット研究同好会は航専の「顔」とも言える存在の1 つですが、だからといって特別な権限を与えられているわけではありません。陰でこっそりちょっぴり優遇してくれる先生もいたりしますが、それに甘えて授業をさぼって作業したり、課題提出を遅らせたりといったことの無いようにしましょう(ロボ研生でなくてもやる人はやりますが・・・)。
- 自己管理を徹底する
- 最初のうちは先輩が見ていてくれますが、ロボコンが始まるとそうも言っていられなくなります。自分の作業は自分で管理しましょう。
また、自分の健康状態にも気をつけましょう。体調を崩さないよう、自分の体は自分で管理してください。体調の悪い状態で無理をすると、事故を起こしてみんなに迷惑をかけることにもなりかねません。また、風邪などを持ち込まれると密室状態の共研中でウイルスが大繁殖するという事態も予想されます。体調を崩してしまったときは無理をしないで休みましょう。
- 成績に気をつける
- ロボ研生は成績がよい、というイメージがあります。ですから先生も期待の目を持って皆さんを見るはずです。因みに、2005年3月現在、本校においてロボコン参加による学外単位の取得は認められていません。
高専によってはあるようですが、本校に関してはロボ研の位置づけはあくまで「課外活動」です。学生の本分は勉強であるということを忘れないようにしましょう。
- オフの期間を活用する
- ロボコン期間中は、主にロボコンのマシンを制作、強化する目的でパーツや機構を開発するため、あまり自由には考えた物を作れません。ロボコンが終わって自由になったオフの期間こそ、ある意味で本当の「ロボット研究」ができる時だと言えるかもしれません。
他の大会に参加したり、好きなロボットを作ったりして、どんどん技術を磨きましょう。
- できるだけ続ける
- 継続は力なり」です。続けていれば知識や技術を身につけ自分の可能性を広げることができます。がんばって続けるようにしましょう。
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