組立

作ったパーツを組み合わせて「機械」にする作業です。といっても、正直書くほどの事は無いような気がしますが。


ビスによる組立

工具
ドライバー
ねじ回しです。先端の形が+と−あります。ビスを回すとき使うのは普通+です。
・・・まあ小学生でも知ってますね。
ボックスレンチ
「ナット回し」です。先端にナット型の穴が開いています。
手で十分なことが多いですが、試合前の締め直しや、ねじ山にドライバーが届かないときナット側から締め付けるのに必要です。
十字レンチ
十字型の先端に、それぞれ異なるサイズのナットに対応した穴が開いたレンチです。ロボではほとんどM3のビスを使いますが、たまに違うビスを使うときに使います。ナットに大きなモーメントをかけることができるので、強く締め付けたいときにも使えます。
六角レンチ
穴が六角形のねじを締めるときに使います。ロボ研ではギヤのイモねじを締めるために使うことが多いです。
ラジオペンチ
ナットの取り付け位置の関係でレンチが届かないようなときにこれで押さえます。その他細かい作業全般で指の代わりを果たす万能工具です。
ねじ止め剤
締め付けたねじが緩まないようにする接着剤のようなものです。但し他の材料同士を接着する力はありません。
ねじ部に塗ってからはめ込んだり、締めたナットの上から流し込んだりして使います。
高専ロボコンの本番の時以外では必要ないと思います。使うと良くも悪くも外れにくくなるので、一番最後に付けましょう。
使うとねじにこびりついて面倒なので、個人的に嫌いです。

ねじについて
  • ねじは、ビス(おねじ)とナット(めねじ)の組み合わせからなっていて、おねじの大きさはその外形であらわし、めねじの大きさは、これとはまり合うおねじの大きさで表します。表示の仕方は、
  • 右ねじと左ねじがありますが、ロボで左ねじを使うことはまずありません。
  • ねじの呼び方は、ロボ研では[M(直径)×(ピッチ)×(長さ)]程度に指定することが無いこともありませんが(直径の前にはMを付ける)、部品の穴と厚さを見れば分かることなので大抵は省きます。普通はM3×0.5、強度を必要とする場合はM4か5、モーターや一部の電子部品はM2.6を使用します。


組立の際の注意事項

  • 組立方法は言うまでもなく、穴と穴を合わせ、ビスとナットで止めるだけ。
  • 基本はビスに部材→スプリングワッシャー→ナットの順で通します。
  • しっかり締め付けたい場所は部材両端に皿ワッシャーを入れることもあります。
  • スプリングワッシャーを挟んで2つのナットをビスに通し、ナット同士を押しつけるように締めると、ナットがその位置で動かなくなります。ビスを簡単な回転軸代わりにしたいときなどに使えます。
  • まず軽くねじを締めた状態で全体を組み立て、最期にしっかり止めるのがコツ。初めから強く締め付けてしまうと終盤に穴が合わなくなることがあります。
  • ビスはできるだけ短いものを使いましょう。但し先端がナットの中に埋まってしまうほど短くするのは避けましょう。ビスとナットの接触面積が小さくなり、接触部分に大きな圧力がかかってしまいます。
  • ビスを通す向きは原則として上から下、外側から内側へ通すように心がけましょう。下から上へ通すと、稼働中にナットが緩んで外れたとき(あってはならないことですが)、ビスが抜け落ちやすいからです。また、内から外へビスを通すと、ドライバーが届きにくいことと、マシン外側にビスの先端が出ることでいろいろと不都合があります。
  • ドライバーはねじ山にあったものを使いましょう。細すぎるとねじ山をえぐってしまい、太すぎると入りません。