基本的な寸法記入方法

下の図はある製品を描いた図面です。このような描き方を第三角法と呼び、描かれた図を展開図または三面図(三角投影図)といいます。

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  • 3つの図をそれぞれ、
       平面図
        |
       正面図−側面図
    と呼びます。

  • 寸法値は通常、横方向の寸法の場合寸法線の上に、縦方向の場合文字を横向きにして寸法線の左側に記入します。紙を横にしなくても書けるよう練習しましょう。

  • 寸法値の単位はロボ研では必ずmmを使います。ロボ研内では製図以外の時もmmで物事を考えるようにしましょう。

  • 製作中に寸法を計算する必要が無いように寸法記入をしましょう。

  • 数値が線の上にのったり、線によって仕切られたりしないようにします。

  • 上の平面図のように、寸法線が短くて矢印をつける余地のない場合、その部分の矢印のかわりに黒丸を用いることもできます。

  • 破線は0.5〜1mmの間隔をあけて2〜4mmの長さで描く。
    鎖線は長い線を10〜40mm、点と隙間の長さを各0.5〜1mmにする。
    (線の長さや間隔の寸法はおよその値を示す。)
    ・・・という決まりがありますが、守っている人はまずいません。線の種類が判別できれば、気にする必要はありません。描き方よりも、描いている部品を気にしましょう。

  • シャーペンのあてかたによって、0.3mmのペンを使ったのに0.5mmの太さになったり、その逆になったりすることがあります。多少線の太さが違っていても図面を読むことはできますが、全部同じ太さの線で描かれた図面は見づらいので気をつけましょう。

半径のあらわし方

  • 半径の寸法線は、円弧の中心方向から引き、円弧の側にだけ矢印をつけます。

  • 寸法は、半径の記号Rを寸法数値の前につけてあらわします(球の半径はSR)。但し、寸法線を円弧の中心まで引く場合には省略することもできます。


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  • 半径が小さいときは、左図の様に記入することもできます。                         

円弧の寸法記入

  • 円筒形の部分の寸法は、数値の前に直径の記号φを記入します。

  • 円形の図に寸法を記入する場合、φは記入しません。

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  • 穴の寸法は穴径−加工方法−深さの順に指示する。貫通の場合深さは記入しない。

    ・・・というのが本来の記入方法ですが、ロボ研では丸い物には何でもφをつけます。また、穴はドリル(=製図でいうところの「キリ」)で貫通させる物がほとんどのため、加工方法も深さも指示することはほとんどありません。

  • つまり、穴も直径も「φ(寸法)」と書いておけば大抵通じるということです。